ミルテンベルク
ミルテンベルク
マイン川の真珠と呼ばれるミルテンベルクは、人口1万人にも満たぬ小さな町で、日本人観光客もほとんど訪れることのない町になります。
私がこの町を訪れたのは、いつも個人旅行をなさっているご夫婦が私のホームページをご覧になり、「これだったら自分たちの気ままな旅行の案内をしてくれる…」とお考えになったことがきっかけです。
私自身も、この町の存在自体は聞いていたのですが、ご案内したこともなく、お客様のためのホテルを探しに行っただけでした。
その甲斐があって、オーストリア女王マリア・テレジアが泊まったというホテルを発見、早速、スイートを予約しました。
町はマイン川に沿ってうなぎの寝床のように細長く広がっており、その両側には木組みの家が立ち並び、その軒先の看板や多くのマリア像などが飾られている壁などを見ていると、とても楽しくなってきます。
この時にご案内したお客様は、その後2年ごとに私の車を専用車としてチャーターし、ヨーロッパの色々な国をご旅行なさっております。
マイナウ島
マイナウ島
ドイツとスイスの国境にある最大の湖ボーデン湖に浮かぶ小さな島がマイナウ島です。
所有者であるレンナート・ベルナドッテ伯爵は、この45ヘクタールの小さな島を一大庭園にすべく、500種類の樹木と多くの草花を植えさせ、一般に公開するようになりました。
現在では、四季を通じで様々な花を観賞できるようになっており、蘭などの熱帯植物、蝶々が舞い乱れる温室なども備えられ、この地を訪れる観光客でにぎわっています。
特にバラやチューリップが咲き乱れる5月あたりから夏のシーズンは多くの花が咲き乱れ、非常に見ごたえのあるものになります。
この島を訪れる日本人観光客はあまり多くはないのですが、ホーエンツォレルン城からコンスタンツ、そしてスイスに抜ける個人旅行を手配するお客様のためにお連れすることにしています。
マイセン
マイセン
ドレスデンからエルベ川下流30キロほどにある町がマイセンです。
ザクセン選帝侯アウグスト強力王は、「金ができる」と振れ回った錬金術師のヨハン・フリードリッヒ・ベトガーを拘束し、「金を作るか、さもなくば斬首か」という命令を出し、やっと1709年、当時ヨーロッパでは垂涎の的であった中国や日本製の白磁器を作り上げて首を繋げることができました。
そして翌年の1710年には、この町のアルブレヒトブルク城の天井裏から地下室までを工場として生産が開始されますが、機密が漏れるのを防ぐため、、制作者であったベトガーは城から1歩も出ることを許されず、とうとう酒に溺れ36歳の若さで亡くなります。
1723年からは有名な商標登録である交差剣のマークが使用され、1865年には工場が現在の場所に移され、観光客のために色々な言語で制作過程をデモンストレーションしてくれるようになっており、その他に歴代の作品が並ぶ展示室、そして産地直売店が併設されています。
マイセンの陶器は値段が高い、ということで有名ではありますが、制作工程をご覧になった方たちは、その理由に納得していただけるようです。
また、2階のレストランではマイセンの食器で食事ができるレストランもあり、ちょっとしたセレブ感覚を味わえるようになっています。
私のリムジンハイヤーで旧東ドイツを周遊なさる個人旅行のお客様は、例外なくといってよいほどこの工場の見学の手配をご希望なさいますし、時間が許せるならば工場のみではなく、アルブレヒトブルク城にも足を延ばすことにしています。