-
ミュンヘン新市役所の仕掛け時計
ミュンヘン新市役所の仕掛け時計
2017 年 02 月 22 日ドイツ個人旅行のお客様を、ロマンチック街道経由でミュンヘンにお連れしたのは数え切れないほどになりますが、ミュンヘン市内をご案内することは意外と多くありません。
ミュンヘンには何でもあり、それが全て世界一流のものであるがゆえに、ご案内する方としても、非常に楽しいものになります。
その中でも、絶対に見逃してはならないのが、このマリエン広場の新市役所にある仕掛け時計です。
ヨーロッパ重のいろいろな仕掛け時計を見てきましたが、このミュンヘンの新市役所のものが最も見ごたえがある、と納得しています。
毎日11時、夏のシーズンは1,12,17時に動きますが、最初に4,5分カリヨンが鳴り、その後で上段の人形が動き始め、最初な上段、その後で下段の人形が動き出します。
上段の人形は、1568年にバイエルンのヴィルヘルム5世とロートリンゲンのレナーテ王女が婚約し、そのお祝いをこのマリエン広場で行った際、両家の騎士が槍試合をした、という逸話によるものです。
一度双方の騎士がすれ違い、2度めにバイエルンの騎士が相手方を槍で突いて倒します。
その後で下段の人形が動くのですが、これは、ペストが蔓延した後、市民が恐れをなして外に出てこなかった時、樽職人たちが踊りながら街をめぐり回った、という経緯から来ています。
所要時間は12,3分で、私が見た仕掛け時計では最も長い時間動くものです。
是非ともお忘れなく。